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なじょしてる通信 №348

№348 2014年 9月21日発行 
日本共産党 南相馬市議会議員 議会報告
 小高区耳谷小泉23 渡部寬一
原町区北新田本町98-4新田ハイツ2号 携帯 090 2993 1471

9月定例議会
 主な補正予算は  ②


・鳥獣被害防止緊急対策 2,855万円
  電気柵の無償貸与、12万円×80件。避難指示区域の柿等の果実を収穫・処分する。

・小高区美化事業 361万円
  春播きを実施した農地13haにナタネを植栽。

・森林再生事業 1億8,199万円
  森林機能を維持し、放射性物質の削減と森林・林業の再生のために、間伐や路網整備を実施。整備33ha。計画作成150ha。

・大町第三災害公営住宅整備 7,742万円
  外構や電気附帯設備工事費の増額。

・一時宿泊所設置事業 674万円
  帰還準備に伴う一時帰宅用宿泊所(北長野雇用促進住宅)の設置、管理(3DK、8戸)。

・陣ヶ崎公園墓地除染 2億円
  墓地区画以外の今後造成予定地12haの表土改善等除染。総事業費4億1,245万円(2015年度に2億1,245万円)。

・小高川堤防支障枝伐採事業 404万円

・消防鹿島分署整備事業 98万円
  改築に先立ち、耐震診断を実施。

・小学校情報教育機器整備 1億2,994万円
  全15校のパソコン629台とサーバー外周辺機器を更新・購入。

・中学校情報教育機器整備 7,270万円
  全6校のパソコン349台とサーバー外周辺機器を更新・購入。

・防災施設災害復旧事業 515万円
  消防団仮設車庫の電気設備の復旧。小高区6棟、鹿島区6棟、原町区8棟。

・水道事業会計(原町):配水・給水費
637万円
  復旧作業員宿舎などの建設増に伴い、既存配水区域の流量調査費など。
  
主なその他議案は  
◎ 工事請負契約締結

【河川災害復旧工事(真野川右支:烏崎)】
・契約相手方 ⇒後藤建設工業㈱
・契約金額 ⇒ 2億9,970万円

【北泉海浜公園除染、表土改善工事】
・契約相手方 ⇒㈱諸井緑樹園
・契約金額 ⇒ 1億7,280万円

【真野川漁港水産物荷さばき施設建設主体工事】
・契約相手方 ⇒石川建設工業㈱
・契約金額 ⇒ 2億6,730万円

【大甕小校舎耐震改修建築主体工事】
・契約相手方 ⇒関場建設㈱
・契約金額 ⇒ 2億2,356万円

【太田小校舎耐震改修建築主体工事】
・契約相手方 ⇒関場建設㈱
・契約金額 ⇒ 2億2,356万円

【西川原第二災害公営住宅建築主体工事】
・契約相手方 ⇒庄司建設工業㈱
・契約金額 ⇒ 6億5,556万円

◎ 工事請負変更契約締結
【防災集団移転住宅団地造成工事
(小川町地区)】
・契約相手方 ⇒ 庄司建設工業㈱
・契約金額 ⇒ 変更前 3億24万円
       変更後 3億4,540万円
・変更理由 ⇒ 汚水管切り回し施工の増、資材・人件費の増。

◎ 財産の取得
【防災集団移転地の土地取得(上渋佐)】
             の1件の議案
・取得する土地 ⇒ 原町区上渋佐寺崎など
合計 5,357㎡
・取得金額 ⇒ 合計 2,259万円

【防災集団移転地の土地取得(下渋佐)】
             の1件の議案
・取得する土地 ⇒ 原町区下渋佐後川など
合計 13,432㎡
・取得金額 ⇒ 合計 2,890万円

20㎞圏外 防災集団移転促進区域
 土地取得77%に

津波で危険区域などに指定された土地(宅地とその周辺等)は、南相馬市が買収することになっています。
20㎞圏外のその取得進捗状況は、7月末までで次のようになっています。

区 分 対象筆数 契約完了筆数  割 合
鹿島区  2,247  1,724    76.7%
原町区  2,440  1,905    78.0%
合 計  4,687  3,629    77.4%
※ 今後、相続など共有持ち分により、対象筆数が増減する。
 なお、20㎞圏内は、上記の手続きに入ったばかりで、まだ買収に入っていません。


まげだら どうしっぺ
アパートのプランターにたった1本だけ植えた『綿』が110cmまで伸び、1カ月前に開花し結実中のものから小さな花弁まで、合計60コほどの実をつけようとしています。
たまげながらも、いつポ~ンと「綿」が弾けるのか楽しみにしています。隣に住む6歳の女の子と、ジャンケンに負けたら最初の「綿」をあげる約束をしてしまいました。



なじょしようもなかった 
         なじょどがしたい
コラム集 ⑬


なじょどがしたい宮田川海(かい)口(こう)閘門(こうもん)④
 3門の門扉ともに、5㎝上がった位置で空回りになる。

 携帯電話は圏外で通じない。操作を熟知している太田さんに連絡を取ることはできない。
閘門をいったん下げては再び上げる。また5㎝で空回り。
 また下げる。上げる。5㎝でストップ。また下げる。上げる。5㎝で空回り。3門ともに同じ。

 上げ、下げを10数回繰り返したであろうか。5㎝以上は上がらないままで、自衛隊から帰還時間を告げられる。約束された帰還時間までわずかしかないという。
 海口閘門は5㎝の開放でも、かなりの水量が海に出て行くことが確認できる。それだけ川の水位と海の水位差が大きいのだ。それを確認して、この日の作戦を断念。撤収。

 海口閘門に後ろ髪を引かれながらも、再び私が先頭に立って帰路を急ぐ。風向きは西から東だ。息苦しいので、私はマスクをはずした。


 海口閘門から約400mは堤防の上。海を眺める余裕もなく、急ぎ足で堤防の上を歩いた。
堤防を歩き終える直前に、騒ぎが起きた。

 後方約70m地点で、自衛隊員の一人が立ち止まっている。それも膝をつき、片手をこちらに伸ばし、手のひらを上げ下げしている。声は出ていないが、「待ってくれ。助けてくれ。」の動きだ。

 すぐに自衛隊員4名が戻った。両腕を抱えれば進むことができた。
 二十歳(はたち)をわずかに過ぎた若い隊員。歩けなくなった原因は、すぐに分かった。
原発から10.5㎞の作戦。自らの考えだったのか、家族からの進言だったのか、マスクを3枚重ねて付けていた。
 急ぎ足で先導したことを反省・・・・。


 3月27日、福浦南部地区を覆っている湛水の水位を確認。3日前から15~20㎝下がっている。5㎝の海口閘門開放でも、確実に津波水が海に流れている。

 4月1日だったか・・・。小高区役所産業課長を隊長にして、2回目の宮田川海口閘門開放隊が挑戦した。
 私は同行できなかった。1回目と同様、5㎝の開放しかできない。

 操作を熟知している太田さんに電話で、詳しく状況を伝え、指示を仰いだ。
 水門に強い水圧がかかっているか、障害物が圧し掛かっている場合、ギアの破損を防ぐためにギアの回転を止めてしまうクラッチが働いていることが分かった。


 4月5日には、湛水最大深から50㎝下がっていることを確認。
この日だったか・・・、私と小高区役所長、自衛隊員での3回目の海口閘門解放隊が挑戦した。
 閘門の上下を何回も繰り返すうちに、クラッチが切れずにうまく上がる可能性に賭ける作戦である。
目標は100回の上下。
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なじょしてる通信 №347

№347 2014年 9月14日発行 
日本共産党 南相馬市議会議員 議会報告
 小高区耳谷小泉23 渡部寬一
原町区北新田本町98-4新田ハイツ2号 携帯 090 2993 1471

9月補正予算
34億4千万円を追加

 5日から始まった9月定例議会に提案されているのは、議案38件(条例関係6件、決算関係15件、予算関係9件、その他8件)、報告3件です。
 一般会計補正予算では、復興・再生に向け直面する課題対応のため緊急に必要な予算を措置するとしています。
補正額34億3,598万円を追加し、歳入歳出総額は1,251億4,431万円になります。

 主な補正予算は  ①

・集会施設整備補助 92万円
  女場公会堂床改修工事と小屋木公会堂水回り修繕工事。補助率4/5。

・避難指示区域り災調査 2,962万円
  損壊家屋の取り壊しを迅速に行うため、罹災調査委託の増。約900棟(附属家のみ)。

・地域介護等整備推進補助 1,800万円
  特養ホーム万葉園の増床に必要なベッド等の備品調達、職員研修に対する補助。

・保育士等処遇改善特例補助 805万円
  対象は、よつば保育園、よつば乳児保育園西町園、原町聖愛保育園、北町保育所。

・災害廃棄物処理対策事業 2億7,224万円
  津波堆積土砂の再利用のため、がれきの人力手拾い役務費、及び重機借り上げ料の増額。

・大気浮遊塵モニタリング 2,191万円
  放射性物質の飛散状況を毎日調査し、公表する。測定箇所は、川房、鹿島区西町、原町区本町、益田、馬場地内を予定。

・2月豪雪被害農業施設復旧支援4,542万円
  被災パイプハウス棟数増による補正。

・常磐道関連排水路整備 450万円
  神山字鯖沢地内の排水路84mの整備工事。

・大震災農業生産対策補助 1億8,744万円
  鹿島区八沢・鹿島、原町区泉地区の津波被災農地にゼオライト等土壌改良剤の散布、3,388万円。JAそうま米倉庫の再建補助(補助率82.5%以内)、1億5,356万円。

・被災農家農業機械・施設等貸付支援
1億6,827万円
  無償貸与。整備費の増額。3億4千万円から5億1千万円に。

・水産業協同利用施設復興整備
3億4,299万円
  真野川漁港に海水処理施設、漁具倉庫、水産物鮮度保持施設等を建設する。

6月議会での
寬一の一般質問○完
 私の一般質問は、6月17日に行いました。内容の要旨の続きです。

 米作りの再開に向けて
ダム、ため池、基幹用水路の除染を速やかに、かつ継続して実施せよ

【質問】 今年の米作りは、市全体で111haの作付けで水田面積の1.6%にすぎません。
 水稲作付けが進まないのは、何といっても除染が進まないことがある。さらに、米作り再開への大きな不安要因になっているのが、安全な用水確保にあります。
 濁りの無くなった表面水こそ、ほとんど放射性物質は検出されなくなったものの、ダム・ため池の底の泥には大量の放射性物質があります。
 大柿ダムは底泥には、セシウム134と137合計で2万から38万㏃/㎏、横川ダム、高ノ倉ダムからも数万㏃/㎏単位で検出されます。
 南相馬市の全てのため池にも放射性物質は沈殿しており、鹿島区の2か所、原町区の3か所、小高区の3か所からは1万㏃/㎏を超えるセシウムが検出されております。
 上澄み水は大丈夫と言っても、天候によっていつ泥が流れてもおかしくない訳で、安心して用水として使える状態ではありません。
 ダム、ため池の除染を実施することがいったん示されたものの、具体策がないまま。
 その後、大柿ダムは国直轄で除染等を実施するということでありますが、南相馬市の分は国が除染等の指針を作り、お金は出すが実施は市町村にやらせると聞いています。
 国が責任を持って、ダム、ため池の放射性物質の徹底した除染等を速やかに行うよう強く求めていくべきです。
 それも、継続して除染等を実施することを、強く求めていくべきです。

【答弁:除染担当理事】 国、県に対して、早急に実証結果に基づくマニュアルなどを提示するよう、求めていきます。

オートロックドアは 困ったもんだ
 浪江町加倉に住んでいた弟の娘の結婚式で東京に行ってきました。弟は、浪江町に帰還するのをあきらめて、足立区に小さな小さな家を買い求めてしまっています。そこに前泊は無理と判断し、ホテル泊にしました。当日、4時半に起床し、散歩に出ようとしましたが、忘れ物のため2度だけ部屋に戻りましたが・・。チイ子さんのおごっこど。

なじょしようもなかった 
         なじょどがしたい
コラム集 ⑫


なじょどがしたい宮田川海(かい)口(こう)閘門(こうもん)③
 海岸堤防の上を徒歩で南下し、調査することにした。
 スタート直後は、堤防の陸側に車が一台程度通れる部分が残っており、難なく歩くことができた。
 堤防の最上部にある波返しが破壊されているだけのところも、進むのは容易であった。
 ほどなく、波返ししか残っていない堤防が続いている。海側は湾曲した高さ5mほどの堤防の下。陸側は破壊・流失して何もなくなり津波で残された水。その水面までは4~5m?
 波返しの上の幅は50㎝。ここを進むしかない。
 幅50㎝のコンクリートの上を立ったまま歩むことができたのは、10m足らずだった。足がすくんでしまった。四つん這いで進むことになった。
 四つん這いのまま立ち止まり、西を見ると浦に戻っている井田川とその背景の阿武隈山系、東は穏やかな太平洋・・・・・船の姿は全くない。
 四つん這いの私、周りには誰もいない・・・・。弱い西風、風の乱れは少ない・・・でも、「ここでおっこちたら俺はどうなんだべ。」と、ふと思った。
ここにいることは、誰も知らない。原発から10.5㎞。
 ともあれ、進んだ。
堤防が破られている所はなかった。引き波で、津波被害者が海に持っていかれることはなかっただろう。でも、水は増える一方になる。
 喜んで良いのか、悲しんでよいのか。複雑な心境で、また四つん這いで戻った。

その後の私一人での単独調査は、6号国道を浪江町まで南下し、幾世橋から浦尻に入り、海岸堤防の大破損が無いことを再確認して、終わった。
 市役所に戻った後、海口閘門の操作を担っていた方や、工事の設計施工にかかわった業者に連絡を取りました。
海口閘門は、電源がなくても手動で開閉をできること。手動での開閉操作方法の手順も教わった。
 閘門開放は、単独行動と言うわけには行かない。小高区役所長と対策を練った。

 小高区役所長の強い要請を受けて、自衛隊が協力してくれることが決まった。
 決行日は3月27日だったと思う。
 小高区役所長と私、自衛隊員、総勢10人ほどが防護服に身を固め、自衛隊の2台の車に分乗して出発。下蛯沢の宮下 一さん宅前からはガレキで進めないために、ここからは徒歩。

 徒歩での走破ルートは、単身調査で承知している私の先導で進んだ。海岸堤防の所まで到達すると、後は楽な進軍となった。すさまじい津波の傷跡を背景の太平洋は、穏やか。

 海口閘門の手前のフェンスは大きく捻じ曲げられており、開閉操作場まで登る階段をふさいでいる。全員がフェンスを避けながら操作場まで登った。

 太田一俊さんに教えられていた手順に従って、ロックをはずし、閘門開閉手動ハンドルを回す。ハンドルは予想に反してそれほど重くなく回る。海口閘門がゆっくりと上がり始めた。いよいよ開放だ。
5㎝ほど上がったときに、ハンドルにまったく抵抗がなくなった。カラカラと回ってしまう一方、閘門の動きは止まったままとなる。
3門の門扉ともに、5㎝上がった位置で空回りになる。

なじょしてる通信 №346

№346 2014年 9月 7日発行 
日本共産党 南相馬市議会議員 議会報告
 小高区耳谷小泉23 渡部寬一
原町区北新田本町98-4新田ハイツ2号 携帯 090 2993 1471

寬一の 一般質問
 11日の11時頃から

 9月議会の一般質問は、16人から質問通告があり、10~12日に予定されています。
 私の質問順は、11日11時頃からです。

私の質問通告の内容は、
⑴ 国は、除染目標を0.23μ㏜/hから約2倍に引き上げようとしている。譲歩すべきではない。
⑵ 小高東部などは避難指示解除まで間に合わせるとして、手抜き除染をしようとしている。とんでもありません。

⑶ 人材の長期的確保のための、実効ある住宅確保策を。
⑷ 双葉郡住民まで視野に入れた定住促進策を。
⑸ 仮設住宅は老朽化してきている。総点検して対策を急げ。
⑹ 民間借上げ住宅の住み替えを認めさせよ。
⑺ 小中学校給食を無料にせよ。


9月定例議会
  主な条例は  
2015年4月から、子ども・子育て支援に関する新しい制度実施が予定されています。
新制度により、市町村では新たな認可・確認事務を要することになるため、その基準を定める以下の条例を定める。

◎ 子どものための教育・保育給付の支給認定基準を定める条例
 保育が必要な事由等の認定条件の基準を定める。

◎ 地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例
 地域型保育事業に関する認可基準を定める。

◎ 特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例
 特定教育・保育施設の設置者等を確認するとともに、設置者・事業者が遵守すべき運営基準を定める。

◎ 放課後児童健全育成事業の設備・運営に関する基準を定める条例

◎ サービスエリア利活用拠点施設条例制定
 鹿島区浮田に建設中の常磐道サービスエリア施設の設置・管理に関する新たな条例を定める。
 指定管理者に管理を委託する。

◎ 帰還支援一時宿泊所条例制定
 市外に避難した市民が、帰還準備に伴う一時帰宅の際に利用できる宿舎として、雇用促進住宅北長野宿舎内(原町区北長野字原田)を市が借り上げる。
利用料は無料。3DK、8戸。風呂、コンロ、エアコン、冷蔵庫、鍋、やかん、布団(3組)等は整えてある。
使用期間は、1回につき7日以内。事前の申し込み・許可が必要。本年10月1日施行。

6月議会での
寬一の一般質問⑦
 私の一般質問は、6月17日に行いました。内容の要旨の続きです。

  市民の足の確保を
乗合タクシーの全市運行実現を急ぐべし。


【答弁:復興企画部長】 交通弱者の足の確保に努めていきたいとは考えている。
しかし、タクシー事業者から乗務員不足で対応が困難との回答があり、再開や拡大は難しい。
【再質問】 市長の強い政治力を求める。
市民が戻っても、足が無くて生活できない南相馬市になっている。老後を暮せない南相馬市になっている。全国にタクシー、バスの運転手を求めて下さい。重要な施策です。
【答弁:市長】 運転手のみならず、いたるところで従業員不足が深刻だ。
 就職支援制度の活用もしながら、精力的に取り組んでいきます。
《以下、次号に続く》

こりゃ~~
農業ができないチイ子さん。ディサービスに勤務するかたわら、国家資格である社会福祉士(ソーシャルワーカー)を目指すとして、通信教育での受験勉強を始めてしまいました。過去の合格率を調べてみたら、いずれの年も30%未満です。無謀だと思いながらも見守るしかありません。でも、時に受講のために1泊で仙台に行ってしまいます。これには困っちまってます。


なじょしようもなかった 
         なじょどがしたい
コラム集 ⑪

なじょどがしたい宮田川海(かい)口(こう)閘門(こうもん)②

 写真は、被災前の宮田川海口閘門。閘門上部にある操作建屋は、津波で全て破壊され流出した。
 私は、3月14日には「海(かい)口(こう)閘門(こうもん)を開けること。」「大型ポンプを国などから手配して、強制排水をすること。」を強く提言していた。その後、何度も提言したが・・・・。
 しかし、現場がどうなっているのか。海口閘門はどの程度閉ざされているのか。開閉する操作機能はどうなっているのか。
 まず、誰かが現場を確認することが必要だ。
 前置きが長くなってしまいました。
 正確な記録がありません。3月20日以後であったと思います。
 私は、単独での現場確認を決意した。小高区役所長に「どこに」とは言わず、「行ってくる。」とだけ告げて区役所を出た。
 人っ子一人いない小高区。ガレキを避けながらも車で進むことができたのは、下蛯沢公会堂のちょっと先まで。
 車を乗り捨て、徒歩でガレキを乗り越え、水で進めないところは山際の薮をかき分け、なぎ倒されている防潮松をくぐりながら、宮田川の海口閘門を目指した。その距離は約1㎞。
 1時間近くかけて、宮田川河口:海口閘門に着いた。
 閘門上部にあった操作建屋は、アルミとステンレスで作られていたはずだが、全てが破壊されており、そこには存在していない。閘門を開閉するギアだけがむき出しで残っている。モーターで開閉させるための操作盤・配電盤のほとんども無い。むしりとられた配線だけがある。
 海口閘門は、ぴしゃりと閉ざされている。川の水位と海面水位との水位差は、明確には判断できないが、1mや2mではない。
 津波での海水が抜けないどころか、宮田川の上流から流れてくる川水が、海への行き場所を失って、津波水と一緒になって内水面の水位を上昇させているのだ。
 津波の直撃をまぬがれた地帯も、ひたひたと水が襲ってきている。
この地帯の被害は、原発で避難を強制されたために海口閘門を開ける時間も、対応策をとることも許されなかったことが 原因している。津波被害ではなく、原発事故被害であることを断言できる。
 このままでは、行方不明者の捜索は完全に阻まれている。
 海口閘門がどうなっているかは分かった。これを開ける対策は、戻ってから検討することにした。
 河口以外から海へ水が抜ける所がないかどうか、抜けている所がないかどうか探る必要がある。北福浦の村上の水は、集落北側の堤防が破壊されている所から津波水が抜けている。
 南福浦、宮田川水系は、どうなのか。
 海岸堤防の上を徒歩で南下し、調査することにした。

な゛ょしてる通信 №345

№345 2014年 8月31日発行 
日本共産党 南相馬市議会議員 議会報告
 小高区耳谷小泉23 渡部寬一
原町区北新田本町98-4新田ハイツ2号 携帯 090 2993 1471

現議員 最後の議会
9月議会の日程は
 現在の市会議員の任期は11月30日までです。最後の定例議会になるのが今度の9月議会になります。
 日程は、次のようになっています。2013年度の決算審査を、今回に限って各常任委員会に分割付託をすることから、長い日程になります。

9月 5日 本会議(議案の提出及び説明)
  10日 本会議(一般質問)
  11日 本会議(一般質問)
  12日 本会議(一般質問)
  16日 本会議(議案質疑、委員会付託)
  17~19日 各常任委員会
【寬一は文教福祉】
  26日 本会議(委員長報告、質疑討論、
表決)

7月15日現在
 市の復旧・復興は

廃棄物処理
1.20㎞圏内:生活圏(環境省が実施)
 ◆完了目標:2016年度末
 ◆実施率
全体量 処理量 実施率
災害ガレキ搬入 26万t 10.3万t 40%
損壊家屋解体撤去 1,360件 288件 21%
被災自動車撤去 851台 721台 85%

 2.20㎞圏外(市が実施)
 ◆完了目標:2016年度末
 ◆実施率
全体量 処理量 実施率
災害ガレキ搬入 168万t 111万t 66%
損壊家屋解体撤去 1,910件 1,550件 81%

6月議会での
寬一の一般質問⑥
 私の一般質問は、6月17日に行いました。内容の要旨の続きです。

  即時原発ゼロと
  原発事故防災の徹底を

ⅲ 安定ヨウ素剤の全世帯配備を早期に実現せよ

【再々質問】 ヨウ素剤の全世帯配備・事前配布が整うまでの間、緊急事態に備えて可能な限り配布をスムーズに進めるために、可能な限りの分散配備をしておくことにしています。しかし現在、安定ヨウ素剤は市立総合病院に備蓄していると報告されています。集中保管にすぎません。
 即刻、防災計画通りに、庁舎、学校を含めた分散配備をすべきです。それができないのであれば、現実的でないというのであれば、即刻、防災計画を変更しなさい。
 市民の命がかかっています。

【答弁:危機管理担当理事】 お質しの通りです。関係する施設と速やかに協議して、分散配備をしていきます。

  市民の足の確保を
乗合タクシーの全市運行実現を急ぐべし。


【質問】 南相馬市の高齢化率は、大震災・原発事故前は全国平均よりやや高い25.9%でした。
 それが、本年4月30日現在では、29.8%にまで跳ね上がっています。しかし、この数字は住民基本台帳上での数字です。実際に4月30日現在で南相馬市に住んでいる方、戻っている方での高齢化率は33.3%にもなっています。
 少しずつ南相馬市に戻りつつありますが、高齢化率が少なくなることは期待できません。南相馬市は、超高齢化社会になってしまいました。
 市内に住む高齢者は、自家用車に乗れるかは何とか日常生活に対応できています。しかし、その方以外は同じ家族でも、生活に、買い物に、通院に大変苦労しています。
仮設住宅を巡回するバスと、わずかに残っている定期バスはあるものの、残念ながら使い勝手は良くありません。巡回バスでは、限界があります。その都度、高い料金を払ってのタクシー利用となります。とても余暇活動どころではありません。

 2001年、全国で初めてスタートしたデマンド型(予約型)乗合タクシー・おだかeまちタクシーは、高齢者を中心に大歓迎されました。農村地域の玄関先から病院に、その足で商店に回り、帰りは商店から自宅玄関までが、主な利用ルートでした。車を運転する夫の機嫌を取る必要がなくなり、女性の地位が向上したとまで言われました。
 なぜ、乗合タクシー制度を原町区・鹿島区にまで広げることができなかったのか。おだかeまちタクシーの仕掛け人の一人であった私としては、悔やまれてなりません。

 でも、今からでも遅くありません。いや、超高齢化の南相馬市になってしまった今だからこそ、乗合タクシー制度の南相馬市全市運行の実現をすべきです。実現を急ぐべきです。
 市民の、高齢者の、足をなんとしても確保してください。
《以下、次号に続く》

ごせやげっこど
 21日、市議会大震災・原発事故対策特別委員会があり、原子力規制庁も召致して問いただしました。昨年8月の3号機ガレキ粉塵が、南相馬市の稲と大地・人体に大きな影響を与えたことを正式には認めようとしません。
 規制庁はこの間、職員を増員していますが、再稼働のための増員が71人の一方、事故収束対応は10人増にとどめ、現場は依然として東電任せの状態を如実に物語っているものでした。フクシマを、南相馬市を馬鹿にしているとしか・・・・。

なじょしようもなかった 
         なじょどがしたい
コラム集 ⑩


なじょどがしたい宮田川海口閘門
 3月13日、20㎞圏内避難指示は出ていたものの、小高区内全体の状況をみて回った。しかし、車でのことであり、ガレキがない範囲に限ってであった。

 耳谷と上蛯沢の水田がある北谷地(6号国道東側で、宮田川の北側)は、津波の直撃はまぬがれていた。宮田川の堤防が、まさに津波の堤防になってくれたのだ。JAのカントリーエレベーターも根本修二さんの園芸ハウス群も、そっくり無事だった。低地である水田も無事。

 しかし、水がひたひたと広がり、そして水位が徐々に上がってきている。

 6号線から下流の北谷地と南谷地は、宮田川の河床地下を横断するサイフォン式水路でつながっている。通常では、排水のために北谷地の水が南に向かって流れる構造だ。
サイフォン水路からどんどんと津波海水が北谷地に逆流しているのだ。

 このままでは、せっかく津波被害からまぬがれた地域の農地も、カントリーエレベーターも根本さんのハウスも、そして多くの住宅も水浸しになってしまう。
なによりも、多くの方が津波にさらわれており、安否が分からなくなっている。捜索ができない。まだ生きている人もいるのではないか・・・・。

 宮田川が川として機能していれば、津波水が増えるはずは無い。しかし、津波直後の水位より、その後徐々に水位は上がっているのだ。川として機能していないのだ。

 全ての人が小高区から避難させられており、現地での対策は許されなかった。現場がどうなっているかも分からない。
 でも、私は直感していた。海口閘門が閉ざされていると。
 宮田川は、井田川干拓地を貫く天井(てんじょう)河川(かせん)(川の外側の地形よりも河床が高い河川)である。海水が河川を逆流しないように、潮位や河川水の流量に応じて、海口を開閉操作している海口閘門がある。
 津波での海水逆流を防ぐために、地震直後に閘門を閉めた。
津波に襲われ後、閘門を開ける間もなく、避難を強制させられている。

なじょしてる通信 №344

№344 2014年 8月24日発行 
日本共産党 南相馬市議会議員 議会報告
 小高区耳谷小泉23 渡部寬一
原町区北新田本町98-4新田ハイツ2号 携帯 090 2993 1471

7月15日現在
 市の復旧・復興は

避難状況

市外避難者 13,335人
市内仮設住宅入居者 5,184人
市内借上げ住宅等入居者 3,815人
 ※市内居住人口 52,924人
 (内訳)震災当時からの居住者 47,210人
     出生・転入者 3,677人
     他市町村からの避難者 2,037人

除染
1.20㎞圏外:生活圏(市が実施)
 ◆完了目標:2016年度末
 ◆除染実施済み面積:24%
行 政 区                 仮置場 除 染
片倉、押釜、高倉、大谷、橲原、上栃窪 整備済 終了
大原、馬場(雲雀が原を含む)     造成・格納中 終了
大木戸二(大木戸一・牛越)     造成・格納中 終了
長野(北長野・石神・北新田)、
信田沢、深野、栃窪、小池、小山田、
上太田、陣ヶ崎二、矢川原     造成・格納中 実施中
グリーンパーク周辺行政区(原町・高平地区) 設計・造成中 未実施
その他太田地区、大甕地区    区長・住民と協議中 未実施

2.20㎞圏内(環境省が実施)
 ◆完了目標:2016年度末
 ◆除染実施率(6月30日現在)
対象数量 実施量 実施率
宅地 5,200件 63件 1.2%
農地 3,100万㎡ 19万㎡ 0.6%
森林 1,200万㎡ 51万㎡ 4.3%
道路 320万㎡ 0.92万㎡ 0.3%

行 政 区 仮 置 き 場 除 染
金谷、川房、大田和、神山、羽倉、大富 地権者との契約が終了。
造成工事中。
実施中
飯崎、角間沢、小谷、摩辰、南鳩原、北鳩原、小屋木、中部地区 地権者との契約が終了。
小谷、南鳩原、北鳩原、片草に跨る地域に設置。
現在、測量・設計中。 未実施
東部地区
(神山を除く) 地権者との契約が終了。
行津地区に設置。
現在、測量・設計中。 未実施
原町区 検討中 未実施
公共施設 (現地保管) 実施中

6月議会での
寬一の一般質問⑤
 私の一般質問は、6月17日に行いました。内容の要旨の続きです。
  即時原発ゼロと
  原発事故防災の徹底を

ⅲ 安定ヨウ素剤の全世帯配備を早期に実現せよ。

【前々号からの質問の続き】 そして判決では、4号機の使用済み核燃料プールが破滅的事態をまぬがれたのは、僥倖(ぎょうこう)すなわち、思いがけない幸い、偶然に得る幸運、とも言える。と断言しています。
 3.11前であったらば、とんでもないと言える事故が、現在は毎日のように起こっています。原発はいまだ「事故」の最中です。
 事故から3年たって、ようやくヨウ素剤の全世帯配備を決めたのですから、その実現を急ぐべきです。
 安定ヨウ素剤の服用で甲状腺がんを予防するためには、放射性ヨウ素が体内に入ってから、24時間以内に服用しなければ効果が期待できません。予防効果を最大限生かすためには、放射性ヨウ素が体内に入ったら即刻服用すること、あるいは体内に入る直前の服用でなければなりません。

 現在、安定ヨウ素剤は市立病院に集中保管されていますが、緊急事態のときに市民に配布できないことは、3年前の3月12日、小高で実証済みです。
 市民への事前配布が遅れているのは、福島県の対応策がいまだに定まっていないことに起因してはいます。しかし、遅い県の対応を黙って待っているわけにはいきません。

 全世帯への事前配布のためには、事前にやらなければならないことがあります。アレルギー体質の把握、服用方法の医師の説明会、ヨウ素剤の保管方法の周知徹底などなど、です。
 即刻、実現に向けた対応をスタートさせるべきです。

【答弁:危機管理担当理事】 事前配布に係る具体的手順を県と協議、さらに庁内においても関係課と協議しているところです。
 調整が整い次第、対応していきます。

【再質問】 県の遅い対応を待っての事なのか。
【答弁:危機管理担当理事】 最終的には県との整合性を図る必要がありますが、当面、国の指針、先進自治体を参考にして、市のマニュアル作りに着手したい。

《以下、次号に続く》


2人だけの会話は 標準語??
 18日、芳光叔父の胃ろうチューブ入れ替えを行なうため、福島市の老健施設(介護老人保健施設)から同市内の病院に行った来たしてきました。
 叔父は3.11後、小高赤坂病院から東京都立松沢病院に強制転院させられ、その後、群馬県「厩橋病院」に転院、福島市「清水病院」に転院しました。先月、これ以上の治療はいらないとのことで、老健施設に移りました。
 自由に動けていた体・介護認定も受けない心身は、首から上だけの動きしかできなくなり、胃瘻をするようになり、要介護5になってしまいました。最初の強制転院が心を大きく傷つけ、それが体に影響していきました。
 私の顔を見つけると、挨拶も何もそっちのけで「えーさ けえっぺ」と言います。「ん、ん、ん・・・」と答えるのが精一杯です。



なじょしようもなかった 
         なじょどがしたい
コラム集 ⑨

なじょどがしたい 3月18日?② 
 
3月17日だったのか、18日か、19日だったのか、これも正確な記録と記憶が無い。

 避難者を含めて40人家族になっている会津若松市のチイ子さんの実家は、まだまだ雪の中にあった。居間を含めた10部屋全てで暖房しての生活を強いられていた。灯油が手に入らず、不安を増してきていた。

 記録では3月18日になって入るが、いずれ相(あい)前後(ぜんご)する日に私は、暖房用灯油20リットル缶10本を会津まで運んでいる。

 ガソリンスタンドがほとんど機能していない。
鹿島区に住む高校で同じクラスだった只野孝一君は、電話をしたら避難していた。只野君宅のホームタンクに入っている灯油をいただく承諾を得た。
 只野君が避難先から戻ったときの事を考え、タンクを空っぽにするわけにはいかない。最低でも30リットル程度は残しておくべきだと思ってはいた・・・・が。

 20リットル缶10本目を入れている時は、ホームタンクの残量メーターは、まだ半分程度残っていた。10本目がほぼ満タンになったころ、突然に灯油が出なくなってしまった。メーターはまだ半分程度残っていることになっている。
 ホームタンクの側面を、拳でドンドンとたたいた直後、メーターは残量ゼロ位置にストンと落ちてしまった。

 夕方5時30分に南相馬市を出発し、チイ子さんの実家に。翌朝7時には南相馬市に戻っていた。
 只野孝一君には、まだ灯油代支払いも御礼もしていない。ごめんなさい。
プロフィール

watanabekaniti

Author:watanabekaniti
▼1953年(昭和28年)
耳谷生まれ 57歳。
相馬農業高校農業科、福島農業短期大学農業科卒業
▼資格 農業改良普及員。 
▼福浦農協、小高町農協、そうま農協で営農指導員として勤務し、4年前に退職。
▼1972年豊かな農村を創りたいと願い、日本共産党に入党。
小高町連合青年団事務局長 
県農協労連副委員長を歴任。 
▼町・市議会議員30年。

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