なじょしてる通信第578号 11月24日付
No.578 2019年11月24日発行
日本共産党 南相馬市議会議員 議会報告
小高区耳谷小泉23 渡部寬一
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相馬地方広域消防
救急出場 増加の一途
相馬地方広域消防本部では、1972年から2018年までの救急出場件数の推移を公表していますが、出場は増加の一途をたどっていることが分かります。
46年前の1972年の出場件数は808件であったものが、昨年:2018年は5.8倍の4,716件に及んでいます。消防本部では「今後も高齢化社会を背景に増え続けるものと思われる」としています。
以上、9月に開かれた相馬地方広域消防本部主催の「第20回 救急シンポジウム」での資料からです。
9月議会での
寬一の一般質問 ⑤
Ⅱ 猪・猿を何とかして
国と東電に責任を持って対応させよ
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【答弁:経済部農林水産担当理事】 イノシシによる被害の実態は、イノシシによる掘り起こし等の畦畔被害に加え、掘り起こした土砂が水路を埋めてしまうといった被害等が発生しています。
また、ニホンザルは、収穫期を迎えた農産物が食べ荒らされたといった被害や住宅に出没して雨どい等が壊されたといった被害等が発生しています。
【再質問】 被害の状況について事前に調査をさせていただきました。表に出る数字、被害金額で評価をいたしますと、東日本大震災の2010年度平成22年度の農作物の状況でいえば、イノシシとニホンザルがそれぞれ200万円以上で460万円の金額であらわされています。平成30年度については、調べられた範囲では合計金額で2万円なのです。
公に出る数字というのはいろいろなデータを見ても、農業共済組合での損害評価による金額なのです。したがって、それ以外に実害として、金額としてあらわれる数字は大変少ない金額にしか評価されないという実態が現実にあります。
作付面積が減っていますし、もう諦めて農業共済組合にも出さないというのもありますし、小高区、原町区の一部においては作付していること自体が本当に少ない。
こういう状況にありますから、市民にとってあるいは旧避難指示区域に戻った人にとって被害金額であらわされる金額を示されれば、信じがたい被害状況と言わざるを得ないわけであります。今ご答弁のございましたように、現実にはいろいろな施設も壊されるということがあって、実態をリアルに答弁できる状況にはないと思っております。
再質問をいたします。自家消費野菜などの被害を金額であらわせば、今申し上げた金額にも反映されないごくわずかです。しかし、先ほど申し上げたように、心の痛みは少しばかりではない、金額にあらわせないほどの痛みなのです。
そして、自分が檻に入れられているような生活も金額にはあらわせません。
これら住民の痛みを市長はどのように受けとめておられるかお伺いしたい。
【答弁:経済部農林水産担当理事】 農産物をつくる喜びや人に食べてもらう喜びを感じながら丹精込めてつくった農作物が収穫直前に有害鳥獣に奪われてしまうといった実態がございます。
有害鳥獣による被害防止のため、防護柵設置により美しい農村環境に変化が生じてしまうことは、東日本大震災前の田園風景で農業を営んでこられた農家を初めとした住民にとっては、筆舌に尽くしがたい無念な思いであると感じてございます。
市としましては、こうした方たちの心に寄り添いながら、有害鳥獣被害の低減が図られるよう、今後も引き続き全力で対応していく考えでございます。
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【質問】 この間、有害鳥獣駆除隊の懸命な活動で、イノシシなどの捕獲をしています。
しかし、最近は罠で捕まった兄弟や親、子どもなどの姿を見て、そもそも警戒心が強く学習能力の高いイノシシなどは、目の前にあるいくらおいしそうなにおいがしても罠に入らない。捕まらない。駆除隊の皆さんから直接お聞きしてございます。
そのような状況でありますが、この間のイノシシ及びニホンザルの捕獲頭数の推移をどのようにつかんでおられるのかお伺いしておきたい。
【答弁:経済部理事】 東日本大震災前である平成22年度の捕獲数は、イノシシが85頭、ニホンザルが74匹であったのに対し、直近の平成30年度の捕獲数はイノシシが1,349頭、ニホンザルが112匹となっています。
各年で増減の変動はあるものの東日本大震災前と比べてイノシシ及びニホンザルの捕獲数は大きく増加している状況といえます。
【再質問】 諸説ありますが、一般的には人間の大人の体より大きいもの、同等のものを「頭」、小さいものを「匹」と言うそうであります。ニホンザルは、人間に格好が近いということもあって、尊敬の念なのかどうかわかりませんが、頭と呼ぶのが一般的です。
質問を続けます。捕獲頭数は、実は被害実態とは必ずしも連動していないという面があります。肝心要な質問です。
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【質問】 国、東京電力が前面に出て対策に当たらせるべきだという立場での質問です。
有害鳥獣駆除隊の懸命な活動にもかかわらず、被害が大きく拡大している原因は、原子力発電所事故によって人が住まなくなった期間が長く、人間が怖いということを知らない世代に世代交代をし、人間を恐れなくなってきていること。警戒心が強いと申し上げました。
イノシシなどは身を隠すやぶが大幅に拡大してしまったこと、彼らの自然の食料が豊富になったことなどが挙げられます。
原因をつくった国及び東京電力が前面に出て対策を講ずるべきです。前面に出てです。前に出てです。全てにわたってです。
ことし5月20日に福島県内の日本共産党の地方議員団は、岩渕友、紙智子両参議院議員とともに政府交渉をしています。福島第二原子力発電所の廃炉、賠償の継続、医療介護の減免等被災者支援の継続、避難者の住宅支援の継続、公共交通対策等とともにイノシシ対策も求めております。
汗? やっぱり歳なんだべが・・・・・?
11月15日の「相馬看護専門学校:戴帽式」の最中にメモしたものからです。少し長くなりますが、ご容赦ください。
戴帽式会場に入場する時、この相看生42名は若々しく、そして初々しさに満ちていました。見方を変えれば、この子等は本当に大丈夫なのだろうかとも思える姿でした。
一人ひとり戴帽していただき、ロウソクに点火し、ナイチンゲール誓詞を唱和した後、ロウソクの灯りだけで自席に戻る際のそれぞれの姿は・・・。ロウソクの明かりに照らされた一人ひとりの顔を注視すると、なんと・・・。ほんの一瞬、ほんのひと時の後なのに、目の輝きが違います。別人になっています。新たな決意をし、凛々しく、たのもしい姿に変わっているではありませんか。
この道を選んだことに確信を得、歩み続けようとの42名に拍手・・・・!!。
これを書いている今の私は、目から汗が出てきています。